2024年 5月の星空を撮る






地球照の月と伊吹山


昨日の強風と強烈な寒さは去ったものの、いきなり真夏を思わせる暑さがやってきた
しかし日が落ちると一気に気温が下がり、昨日ほどではないものの季節が逆戻りしたようなこの夕。伊吹山の上には月齢2の細い月

本当は早朝の東天に西方最大離角の水星を撮りたかったが、身体が言うことをきかなかった
どうも体調がよくない

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70mm、ISO800、f2.8、1秒、マニュアルWB、Raw
高感度NRはoff、長秒時NRはoff、金生山
SONY α7RM5 + TAMRON 70-180mm F2.8

2024年5月10日19時40分









みずがめ座η(エータ)流星群


快晴という予報だったけれど、春特有の霞が淀んだ空気を漂わせている
おまけに無数の人工衛星が行き交い、近年特に星空の観望を阻害るようになった
上の写真左下のキャプション付近に人工衛星の光跡が数条見える

みずがめ座η流星群は南半球では年間を通して最大の流星数となるはずだが、日本では放射点が上ってから薄明開始までの、正味1時間半ほどしか撮影に適した時間はない
2024年は月の巡りが良く、新月を前に月明かりに邪魔をされない好条件。ただし、先に述べた通りあっという間に夜が明ける
上の写真の撮影時の放射点は高度約4.8度。ようやく地平線から顔を出した程度。数は少ないだろうが、長経路の流星が期待できる
ラジオに耳を傾けながら、暗順応が終わった眼で夜空を見上げていると、夏の大三角を横切って長経路の流星が流れた

みずがめ座η流星群の母天体はオリオン座流星群と同じくハレー彗星(1P/Halley)。母天体から放出されたダストトレイルは楕円軌道を描き、円に近い公転軌道を描く地球と2か所で交わる。そのため昇交点で交わると10月のオリオン座流星群となり、降交点で交わると5月のみずがめ座η流星群となる
2024年のみずがめ座η流星群の極大は5月06日06時と予想されているが、この時間はすでに夜が明けているので06日の02時から03時30分頃が最大の好機となるはず

残念なことに極大前後の天候はあまりよくないらしい。天気予報によると5月05日未明が最も良さそうだが、雲が広がり始める予想もある。はたしてどうだろうか

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14mm、ISO1600、f2.0、30秒、マニュアルWB、LEE SP-31 ソフト №1、Raw
高感度NRはoff、長秒時NRはoff、赤道儀で恒星追尾撮影、揖斐谷
SONY α7RM5 + FE 14mm F1.8 GM

2024年5月04日02時05分